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日本一わかりやすい持続化補助金「低感染リスク型」の申請方法

起業家バンク事務局

持続化補助金「低感染リスク型ビジネス枠」を申請するためには、さまざまな要件や審査をクリアする必要があります。この記事では、低感染リスク型の持続化補助金の申請方法や申請時の注意点などを分かりやすく解説しています。

持続化補助金「低感染リスク型」とは

申請できる対象者

申請できる対象者は、小規模事業者に該当する事業者です。小規模事業者に該当していれば、個人事業主でも申請することができます。小規模事業者の定義は、細かい規定はありますが、飲食業やサービス業であれば従業員数が5名以下、それ以外の業種(製造業や建設業など)であれば従業員数が20名以下の事業者と考えていいでしょう。

なお、持続化補助金は商工会議所や商工会が窓口なりますが、商工会議所または商工会の非会員であっても申請することができます。

従業員の定義

細かい規定がありますが、正社員であれば従業員に該当し、正社員の勤務時間より少ないアルバイトやパートなどは従業員に該当しないと判断するといいでしょう。非正規社員については、正社員と同等の勤務時間の場合に従業員としてカウントすることになります。

従業員の細かい規定を確認したいときはコチラ

申請時の注意点①

従業員数が5名以下であっても、一般社団法人、医療法人、社会福祉法人、創業前の事業者については申請することができません。

補助率と補助金額

低感染リスク型の補助上限額は100万円、補助率は4分の3となります。つまり、予算100万円の事業計画を実施する場合は、100万円の4分の3である75万円が補助されることになり、25万円が自己負担となります。予算160万円の事業計画を実施する場合は、160万円の4分の3は120万円となりますが、上限額が100万円ですので、100万円が補助されることになり、60万円が自己負担となります。

申請時の注意点②

補助金は、あくまでも国から補助されるお金なので、事業計画の実施については、いったん自己資金で実行し、申請した事業計画を実行したことを証明して初めて国から補助を受け取ることができます。つまり、補助金は後払いで受け取るもので、事業計画の実行段階で補助金を受け取れるわけではないことに注意しましょう。

補助対象となる経費

持続化補助金の対象となる経費のポイントは2点です。1点目は、「対人接触機会の減少させるための経費」であること、2点目は「新たなビジネスや生産プロセスの導入する経費」であることです。この2点を満たさない事業計画は認められません。

例外として、補助対象経費の4分の1(最大25万円)を上限として、消毒設備や換気設備などの感染防止対策費を申請することができます。例えば、100万円のECサイトを制作する場合、100万円でECサイトの制作するという事業計画でもいいですし、100万円のECサイトとは別に25万円の感染対策費を申請してもいいです。

審査の加点項目

給付金や協力金とは異なり、補助金は申請要件を満たしているからと言って、必ず受け取れるものではありません。補助金には、それぞれ予算が付いており、より優秀な事業計画書から順番に採択され、予算が尽きた段階で受け取ることができなくなります。年に複数回公募される低感染リスク型は、ある程度の水準をクリアした事業計画書でなければ採択されません。

なお、以下の3点に該当する事業者は、より高く評価されます。参考にしてください。

緊急事態宣言による影響がある事業者

緊急事態宣言に伴う飲食店の時短営業又は不要不急の外出・移動の自粛により、特に大きな影響を受けた事業者は優先的に採用されます。具体的には、コロナの影響がなかった前年、または前々年の同月と比較して、売上が30%以上減少していることが要件となります。

多店舗展開をしている事業者

複数の店舗・事業所を有しており、かつ、各店舗・事業所において、継続的に事業(営業)を行っている事業者は優先的に採用されます。複数の店舗・事業所を有していることがホームページなどに掲載されていれば、そのホームページのURLを示すだけで加点されます。

賃上げを計画する事業者

賃上げ加点として、給与支給総額を年率2%かつ地域別最低賃金+60円以上(または3%かつ+90円以上)の計画を表明している事業者については加点されます。コロナ禍で先行きが見通せない中、なかなか賃上げを計画するのは難しいかもしれませんね。

 
持続化補助金「低感染リスク型」の申請方法

ステップ1 Gビズに登録

持続化補助金「低感染リスク型」は、紙媒体での郵送申請ができず、電子申請のみの受付となっています。電子申請をするためには、GビズというIDが必要です。GビズIDとは、1つのIDで様々な行政サービスにログインできる行政主管のサービスです。

Gビズには「GビズIDプライム」と「GビズIDエントリー」の2つがありますが、補助金の申請をするためには「GビズIDプライム」の方を取得する必要があります。下記のGビズIDのホームページからGビズIDプライムへの登録申請ができます。

GビズIDのホームページ

GビズIDプライムの登録には時間がかかる

 新型コロナウイルス感染症対策としての電子申請の需要増加に伴い、GビズIDプライムアカウントに関する申請が非常に多くなっています。通常は2~3週間で登録できますが、場合によっては1カ月近くかかるケースもあります。GビズIDプライムへの登録は早めに済ませておきましょう。

GビズIDプライムの取得が間に合わない場合

GビズIDプライムの取得が間に合わない場合は、暫定版GビズIDプライムのアカウントで電子申請をすることができます。こちらの「暫定版」のIDの取得方法については、下記の参考記事をご覧ください。

暫定G ビズIDプライムアカウントの取得方法

 ステップ2 必要書類を準備する

電子申請に必要な資料を準備しましょう。補助金を使って何をしたいかを記した事業計画書のほか、決算資料などの書類が必要です。必要書類は事業者の状況によって異なるので、どの書類が必要になるか、持続化補助金「低感染リスク型」のホームページや公募要領などで確認しましょう。

持続化補助金「低感染リスク型」のホームページ

ステップ3 電子申請を行う

電子申請は持続化補助金「低感染リスク型」のホームページから行うことができます。トップ画面の右上にある「申請ページ」をクリックしましょう。

Gビズにログインしたあと、「ログインして申請する」をクリックすれば、申請画面に入ります。あとは、必要事項を入力し、必要資料をアップロードすれば申請できます。

申請時の注意点③

補助金の申請にあたり、最も注意することが「申請書類の不備」です。申請の不備は一発アウトとなり、その時点で不採択が決定してしまいます。申請後に申請書類の内容を訂正することはできませんので、 慎重に確認しながら申請をしましょう。

公募スケジュール

第1回受付締切 2021年5月12日(水)
第2回受付締切 2021年7月7日(水)
第3回受付締切 2021年9月8日(水)
第4回受付締切 2021年11月10日(水)
第5回受付締切 2022年1月12日(水)
第6回受付締切 2022年3月9日(水)
申請受付締切日の受付締切時間はいずれも17時となっています

まとめ

今回は、持続化補助金「低感染症リスク型ビジネス枠」について紹介しました。持続化補助金を含む「中小企業生産性革命推進事業」には2300億円という大きな予算が計上されているため、低感染に資する取組を積極的に補助していこうというスタンスが示されています。この機会に補助金を活用した前向きな経営改善に取り組んでみてはいかがでしょうか。

今回はここまで。
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