起業家に伝えたい大切なこと

業績不振でも銀行から融資を受ける3つの方法

起業家バンク事務局

2018.08.23

雨の日

こんにちは、起業家バンクです。起業すると銀行をはじめ色んな金融機関と付き合っていくことになります。そこで覚えておきたいのが「銀行」という生き物。付き合い方を知らないと、いざというときに痛い目に合うかもしれませんよ。なお、この記事の内容はあくまでも当メディアの独自見解であるので、その点を踏まえながら読んでくださいね。

「晴れの日に傘を貸し、雨の日に傘を貸さない」とは?

晴れの日に傘を貸し、雨の日に傘を貸さない。こんな言葉を聞いたことがありますか?晴れの日に傘を貸し、雨の日に傘を貸さないとは、いわゆる銀行の融資スタンスを言い表したものです。このフレーズに出てくる傘とは「融資金」のことで、晴れの日とは「業績がいいとき」のこと、雨の日とは「業績が悪いとき」のことを指しています。つまり、晴れの日に傘を貸し、雨の日に傘を貸さないとは「業績が良くお金に余裕があるときにはお金を借りてくれとお願いするくせに、業績が悪くなって本当にお金に困っているときにはお金を貸さない」という銀行への不満・皮肉を言い表したものなのです。

銀行は晴れの日に傘を貸しにくるって本当?

これは本当です。今は銀行に資金がダブついている時期なので、銀行は金を借りてくれる事業者を必死になって探しています。晴れの日だと返済が滞る心配も少ないですしね。銀行と付き合った経営者なら分かると思いますが、月末近くに銀行の担当者が突然やってきて「月間ノルマが達成できないからお金を借りてもらえないか?」とお願いされることがあります。そのときの殺し文句が「今回借りてくれたら御社が苦しいときに協力する(融資をするとは言わない)」「融資金は翌月の初めに一括返済してもいい」などです。この場合、お金を借りている期間は実質1~2週間なので支払利息はそれほどかかりませんが、印紙代や事務処理費用などを考えると、コストがゼロというわけではないので、ありがたい話ではありませんよね。

しかし銀行の担当者と懇意な関係を続けたいという経営者は多いので、結局このような無理難題を引き受けるケースがよく起こります。晴れの日に傘を借りるというのも取引関係の維持のためには必要ということでしょうか。

銀行は雨の日でも傘を貸すのか?

これは銀行とお金を借りている側の力関係次第で、真実とも言え、言い過ぎとも言えるでしょう。銀行もサービス業で競争相手も多いですから、雨の日に傘を貸さないという噂が広がってしまうと銀行業は成り立ちません。そのため、程度問題にはなりますが、雨の日になったからといって直ちに傘を貸さなくなるのは基本的に起こらないと考えてもいいでしょう。

ただし中小企業とメガバンクのように力関係が釣り合わないときは話は別です。銀行にとって取引が途絶えても影響のない企業であったり、貸し倒れても少額だったときは、株主への配慮、管理コストの負担軽減といった理由から傘を貸さなくなることも起こりえます。貸さないどころか、傘を取り上げようとするかもしれませんね。一方で、倒産すると銀行側でに大きなダメージ(貸倒債権)が生じてしまう場合は継続的な融資が受けられやすいでしょう。

雨の日に銀行から傘を借りる3つの方法

中小企業が雨の日に銀行から傘を借りるためにはどうすればいいのでしょうか。この方法として3つ紹介します。業績が悪くなったときのことを考えて、この3つとも実践しておいた方がいいでしょう。

1.会社の規模に適した銀行と取引する

中小企業でいえば地方銀行や信用金庫などが取引相手として適当でしょう。メガバンクにとっては少額な貸倒額でも地方銀行や信用金庫にとっては簡単に容認できない額かもしれません。この場合、何とか企業を存続させようとするので追加融資も受けやすくなります。また地方銀行や信用金庫はメガバンクのように世界中の企業と取引できるわけではなく活動地域も限られているので、相対的に親身になって相談を受けてもらえます。取引する金融機関は会社の規模に適したところの方が絶対にいいでしょう。

2.政府系金融機関と取引する

日本政策金融公庫などの政府系金融機関は、政策上の観点からセーフティーネット機能が手厚くなっています。業績が悪くなってから付き合うと融資を断られる可能性があるので、あらかじめサブ銀行の一つに加えておいた方が安心です。サブ銀行が民間銀行だとメイン銀行との関係で何かと角が立ちますが、政府系金融機関ならメインの民間銀行と対立することはありません。金利も低めなので実績作りのために少額でも借り入れしておきましょう。

3.平常時から借入残高を減らしておく

銀行は融資先ごとに与信枠というものを設けており、この枠内を超えて融資をすることができません。業績が悪くなると与信枠は狭くなりますが、普段から借入残高を減らしておいて与信枠に余裕を持たせておくと、いざというときに残りの枠を使うことができます。しかし普段から与信枠MAXで借入していると、いざというときに融資を引き出すことができなくなってしまいます。

まとめ

お金は会社の血液なので、経営者はお金の流れが滞らないように目を見張っておきましょう。また銀行は多少の雨なら傘を貸してくれると思いますが、暴風雨のときは傘を貸してくれません。日ごろから業績が悪くなった時の対策は考えておきましょうね。

 

 

今回はここまで。
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